昔話 弐伍
山口修源先生と出会う前の話を少しだけ
パラダイムシフトにより、物理学者が物質と精神を極めた先に 宗教家が手を広げて待っている。(F.カプラだったよねえ) ありえるんじゃないかと思っていました。
精神は曖昧さを一切排して物理学者に解明してもらいたい。
そこかしこにいる現実の宗教家をかなり胡散臭く思っていました。 それらに興味はありましたが、歯科医として安定しつつある日常と 引き換えにわが身を以ってその世界にヘックと飛び込む気は全くありませんでした。
何が飛び出てくるかわからない潜在意識をいじくることに恐怖心がありました。 不用意に心をいじくることで開けてはいけない扉をも開いてしまうかも。
既に器質的ではなさそうな身体症状というサインで厭な目にもあっていましたから、 そんなことにのめり込んだら平穏な社会生活はできなくなると考えていました。