山口修源先生 有難う御座います

山口修源先生に教えを受けて30年、日々の感謝の憶いを綴ります

昔話 拾

山口修源先生と出会う前の話を少しだけ
小石がたくさん詰まったものより、空のビンほど良く鳴る。 心が不安定になると、口が悪くなり、けっこう周りに酷いことを言ってきました。 人生にまともに立ち向かえず、バカにされ、くよくよと悔やむ。 どん底と感じていた頃も、この歪んだ自尊心が支えとなっていました。 弱いくせに攻撃的な性格とは・・・ 私はすっかり物事を斜から見る皮肉屋になっていました。 こんな姿に身をやつしているが私は皆が分かっていない事を分かっている。 そんな風に思っていないと心を保っていられない弱い自分がありました。 周りにははた迷惑な奴でした。

「空のビンほど良く鳴る」、この表現には心に余裕がないと、つまらないことで大騒ぎをする、という意味が込められています。私も過去、そんな"空のビン"でした。小石が一つもない心は不安定で、その結果、口からは酷い言葉が溢れ出てしまいました。人生と真剣に向き合えず、周囲からは笑われ、時には侮られ、自己嫌悪に陥ることもしばしば。

「弱いくせに攻撃的な性格」とは、自分の不安定さ、無力さを隠すための盾のようなもの。私が抱えていた歪んだ自尊心が、私を攻撃的な人間に仕立て上げ、一見、自信に満ち溢れた風を装わせていました。

そして、私は皮肉屋になりました。物事を斜めから見て、全てに対して皮肉を言うことが私の生きる術になっていました。それは、自分が何も分かっていない周囲の人々に対する優越感でもありました。

けれど、それは全て心の弱さから来るもので、自分を保つための行動だったのです。心がもろい私は、皮肉屋の姿に身をやつし、自分だけが分かっている事を語ることで自尊心を保っていました。結果として、私は周囲に迷惑をかける存在になってしまったのです。

それが私の過去であり、現在です。だからこそ、私は自分の弱さと向き合い、真摯に生きることの大切さを皆さんに伝えたいと思います。