山口修源先生 有難う御座います

山口修源先生に教えを受けて30年、日々の感謝の憶いを綴ります

昔話 拾玖

山口修源先生と出会う前の話を少しだけ

小学校の卒業の寄せ書きに担任のM先生が「人の鑑となってください」と書いて下さいました。

M先生は字がお上手で、まるで書家のような凛とした立派な字を書いていました。 そして、悪いことをしたら、殴りつけるような厳しさがありました。 たまに悪いことをする私は、もちろん殴られていました。

M先生は生徒のことをよく観ていました。 理科の時間、5・6年生は専門の理科教諭が教えていましたから、おそらく4年生の頃だったと思います。 授業でチェーンを使っている場所や仕組みを皆であげていました。自転車。オートバイ・チェーンソウ等々一通り上がったあと、私が上下に動く黒板に使われていることをあげました。その教室で使われていた黒板は上下にスライドする黒板で、歯車とチェーンで上下に移動させるものでした。

その時、先生は思いがけず(だから憶えています)、私の観察する姿勢について少し時間を割いて褒めて下さいました。 叱られることはあっても、あまり褒めらたことのない私は気恥ずかしさで居所がありませんでした。

M先生は、区の教育センターで行われていた理科の実験授業の3名の推薦枠に、ずば抜けた成績でもない私を推して下さいました。

土曜の午後に行われるその特別研究授業は、予算・時間の都合等で全就学児童向けにはできない「考える理科実験」が主に行われ、理科の楽しさに触れることができ、貴重な体験となりました。 M先生有難うございます。